開発秘話

上村高志

2019年1月現在  株式会社カイト 常務取締役

KAITOへ賭ける思い

今までの常識と既成概念を打ち破り ユニークな発想とアイディアで世間の役に立つものを作りたい。 現在と未来、今日と明日を生きる人間に喜ばれるものを提案し遺したい。

社長の余田知彦のそんな想いから始まった電動車両kaitoプロジェクト。

その名前kaito(カイト)は余田の父の名前から由来しています。

父の名に賭けて良い物を創る、そんな強い意志のもと2年ほど前から電動車両事業開発が始まりました。

大量生産大量販売大量消費ではなく 本当に価値あるものを長く、もったいないの精神でリユースする。 シェアリング、レンタルにかかわる新たな消費価値観のビジネス提案を出来ればと考えています。

たとえば、使用数年経過した後は良品の状態で中古市場へ送り出し 商品寿命を少しでも長く、大切に使って頂ける車両をKaitoは目指します。

また、きめ細やかなアフターケア・メンテナンスサービスを行う事で 安心してご利用頂ける環境を整えることもKaitoの最優先事項の一つです。

NEW STANDARD KAITOは S-TYPEをベーシックモデルとして進化を重ねていきます。 まずは運送業者の今までにない配送手段として、その後も様々なシーンに対応すべく変化していきます。

ゆくゆくは宅配、移動サービスやシニア世代の乗り物、施設、観光地での利用など 幅広くニーズに合った商品開発を行い進化していくでしょう。

弊社では国内本社工場と中国自社工場を有することで、 品質とコストの両極をバランスよく融合させた生産方式が実現しました。

生産能力や技術力を国外に移転し自社工場を持つ事をリスクと捉え、 効率訴求主義で生産のすべてを中国をはじめとする海外工場にOEM委託する企業が多い中 商品開発から生産、販売に至るまで一貫して自社で責任を持って行う。 創る者の魂がこもった、光を解き放つアルミスKAITOの時代が来たと思っています。

これまでの20年の自転車業界での経験を活かしながら、 新たな乗り物市場を創造できる営業活動にこれからも従事して参ります。

坂田道郎

2019年1月現在  Alumis Philippines Inc 本部長

KAITOの創る未来の夢

どんなにこの世が発達して、ハイテク化、電子化しても変えられないこと。 それは人が移動し、そして物を運ぶこと。 これだけはどんなに世の中が激変しても、人が手足を使って行わなければならない。

KAITOは「物を運ぶ」の進化形です。

社長の余田知彦のアイデアと、製造現場の技術・ノウハウ、そこにユーザー側の意見を取り入れ、 まさにゼロから創り上げられた「電動三輪車KAITO」。

“この夢のある乗り物を、世の中に広め多くの人々に乗る楽しみを味わってもらいたい。” 営業職にある私は、ユーザー側と製造側の橋渡しを自分の使命と思いこの事業に取り組んでいます

今までは何でもかんでもスピードと効率が重視され、車中心だった日本社会も、 昨年の3.11の東日本大震災後は、今まで通りの車社会や制限がないかのような電力供給が当たり前ではなくなりました。 スピードだけではない、もっと大事なものがあると、人々が悟った出来事でもありました。 震災以降、ますますヒューマンエコロジーへの関心が高まっています。

「KAITO」は様々なニーズを取り込んでカスタマイズしていくことで、 ユーザーの使用シーンに応じてオリジナルな乗り物を創り上げることを可能にしました。

まず、物を運ぶ事を使命として日々奔走している運送会社の方々がKAITOに乗れば、 集配スタッフの方々の重労働が軽減されると同時に車が出すCO2を減らすことが出来る。 でも実際は??生の声を聴くため、住宅地、繁華街で宅配をする運送会社の方々に 数か月間に渡ってKAITOの試用に協力を頂き、改良点の掘り起しを行いました。

また、実際に私自身も集配作業に同行する機会を作ったのですが、運送スタッフの方々の苦労がよくわかりました。 それだけに「KAITO」をユーザーにとってより良い乗り物にして提供してきたい、 そして楽しく夢のある乗り物として世に広まってもらいたいという思いは日々強くなっています。

アルミスの強みは、現場の要望を国内の製造現場で確実かつ迅速に対応できること。 改良点があれば真摯に対応し、再び世の中に送り出すことが出来るこのスピード。

この微差を積み重ねることで圧倒的に差別化された乗り物を送り出す。 頂点を目指してその頂に立てることを夢見てこの乗り物を広めていく事に喜びを感じます。

余田貴司

2019年1月現在  株式会社アルミス 代表取締役社長

電動三輪車カイト開発には次のようなドラマがあった・・・。

今回の電動三輪車カイト開発には次のようなドラマがあった・・・。

失敗と苦労の繰り返しだった。 代表取締役である余田知彦が現在暮らしている佐賀県の山の中でふと思ったことがきっかけで この商品が生まれた。年配者が田舎で畑にいくときや近所に出かけるときは、 軽トラックでの移動がほとんどだが、年齢とともに免許の返還や家族からのストップで 運転させてもらえなくなり不便になってきた・・・。

残念ながらこれだけ発達している日本にもその方たちが乗れる乗り物はシニアカー以外には 存在しなかった。シニアカーに乗ると一気に老け込んだようで恥ずかしいし 体をほとんど動かさないので運動不足にもなりそうだ。

月日が流れ、代表の余田が中国へ海外出張に行ったときのことだ。 街中を移動する車窓の中で余田は次のように思った。 中国の乗り物はほとんどが日本に無い三輪車であることに気が付いたのだ。

「有るじゃないか、こんな便利な乗り物が。日本人に合った三輪車、 それも、これからの社会に優しい電動の三輪車を作ろう。」 帰国後、社内で早速製品の開発が始まった。 新しい分野への進出ながらみな熱心に取り組んだ。 私も営業部長として数多くのお客様の意見をヒアリングし、手間を惜しむことなく試行錯誤を繰り返した。 お客様に納得頂ける製品が出来上がるまでに2年半の月日が経ちこの製品が誕生した。 まだ日本市場に類を見ない新しい乗り物、電動三輪車KAITO。 お客様の移動手段、運搬手段としてお役に立ちたい、 そういう想いでこれからも製品を進化させ続けていきたい。